「ナポレオン」

リドリー・スコット監督の「ナポレオン」を観てきた。

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フランス革命マリー・アントワネットが処刑されるところからはじまり、ナポレオン死去までを描く。戦闘シーンはどれも壮大で、音楽もとてもよかった。一方で、ナポレオンをホアキン・フェニックスが、ジョゼフィーヌヴァネッサ・カービーが演じており、それぞれはいいのだが、やはり流石にジョゼフィーヌが年上というのは無理があると感じた(20歳ぐらいジョゼフィーヌのほうが若く見える)。あと、画面を真っ白にして転換するところが3カ所ぐらいでてくるのだが、こちらもちょっとダサい気がして気が散ってしまった。ないほうがいい。

ナポレオンとジョゼフィーヌの関係にもそれなりに焦点をあてており、どことなく2021年の「最後の決闘裁判」の影響もみられるが、「最後の決闘裁判」ほど主張の強さはないように感じた。あと、ナポレオンが議会を制圧するあたりは、近年のアメリカの政治的状況を反映しているように映り、全体的にナポレオンのキャラクターを薄暗くしているのは、そのあたりのせいだろう。個人的には人間味があって、このぐらいのほうが映画として面白いと感じた。