テート美術館展 光 — ターナー、印象派から現代へ

国立新美術館では、蔡國強の個展に加え、テート美術館展も開催されている。光をテーマにしており、ターナーといった古典絵画から、ゲルハルト・リヒターやバーネット・ニューマンといった現代美術までそろっている。

絵画にいかに光を表現するか、という展示からはじまり、実際に光を放つインスタレーション作品まで様々である。古典期で印象に残ったものとして、ジョン・マーティン「ポンペイヘルクラネウムの崩壊」と、ターナーの「光と色彩(ゲーテの理論)—大洪水の翌朝—創世記を書くモーセ」だろうか。これは、どことなく近年の画像生成によるAI絵を思わせる作品なところが面白い(もちろん、画像生成AIが彼らの絵を元に学習しているのだが)。画像生成AIの描くものに慣れてきた結果、そのような画が印象に残りやすくなったのか、画像生成AIが人間の印象に残る特徴量を絵画でも再現できるようになっているのか、どちらなのであろうか。

現代美術のほうも、日本で初展示作品が豊富で充実している。

tate2023.exhn.jp